作者　 ：　空乃無志様

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タイトルから銀凡伝の二次創作かと思ったら、転生オリ主が平凡どころか腹黒知略チートな銀英伝SSでした。主人公の立ち位置は珍しいことに同盟軍人でも帝国貴族でもなく、なんとトリューニヒトの私設秘書。優秀過ぎるその頭脳と原作知識を活かしてトリューニヒトの信頼を勝ち取り、黒幕よろしく銀河のページを綴っています。

主人公は極めて冷めた性格をしており、トリューニヒト陣営にいながらも彼に尽くすつもりなど皆無です。なんせトリューニヒトを「扇動が巧いだけのペテン師」と称したヤン・ウェンリーに対し、真顔で「そこに日和見主義者の厚顔無恥がつけば完璧です」などと言い切ってますから。面白いのはそのようにトリューニヒトと毛嫌いするヤンに、トリューニヒトに対して好意を持たせるのではなく、ある一面においては彼が優秀であること認めさせ、使いでがあると納得させることで協調路線を取らせるように仕向けている所。同様に口先だけでジェシカ・エドワーズもトリューニヒト内閣に取り込んでおり、向うところ敵無しといった感じ。この悪辣無比なオリ主にラインハルトがどのように絡め取られるか、今から楽しみな作品です。