作者　 ：　◆08T8EOtaSs 様 
サイト　：　やらない夫板II／やる模

西暦2300年、人類の生存圏が宇宙に拡大した時代が舞台。今日の食い扶持を稼ぐ為と、ちっぽけな自らの矜持を曲げぬため、宇宙の大海原を渡る最低野郎共のSF小説です。

主人公のやらない夫は自身を含めて従業員４人の零細星間運送屋、「スペース・デブリ」の社長で、社名にもなっている輸送艦の艦長でもある。彼が他の零細輸送業者と違う点を上げるとすれば、それは彼の商売道具が名目上は輸送艦であっても、実態は最新鋭の戦艦だということ。そんな非常識な会社に所属するメンバーがまともなハズもなく、「艦長」ことやらない夫を筆頭に、重火器フェチな火器管制、風俗通いとセクハラが趣味なデカ○ン操舵手兼整備士、生身で宇宙遊泳する白兵戦担当など、高い能力に比例して、一筋縄ではいかない曲者ぞろい。物語はそんな彼らに一つの依頼が来るところから始まる。

アメリカのパルプフィクションのような、下品で皮肉に富んだ、しかし軽快なやり取りが読んでいて楽しい作品です。潔癖なキャラなんてものは一人も存在せず、美少女キャラでもイラつけば普通に「ファ○ク」だの「ビ○チ」だの口にします。だがそれがいい！　自分の中では飛竜の静かな変態っぷりがかなりツボです。やる夫との会話とかAAは真面目なのに毎回セリフ回しが酷い。いいぞもっとや（ｒｙ

主人公の明確な敵キャラとしてテロ組織が登場しますが、ここに所属している阿部高和は昨今の作品では珍しく、イイ男とは到底言えない下種野郎として書かれています。人格者じゃない阿部さんなんて見たくない！　という方はご注意ください。